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第43回山形県生協大会 IYC全国実行委員会 内橋克人代表が講演

「住み続けることは、生き続けること。協同の力で、いつまでも生き続けられるまちづくりを!」

 

 9月4日(火)、山形テルサホールを会場に第43回山形県生協大会が開催され、山形県内各地の県連加盟生協より800名の組合員が参加しました。

 オープニングは、山形大学花笠サークル“四面楚歌”のみなさんの躍動感溢れる花笠踊りです。大きな手拍子と力強い踊りで満員の会場は1つに盛り上がり、国際協同組合年にふさわしいオープニングとなりました。

 はじめに、現地を代表して、共立社山形生協議長の廣部公子さんが「昨年の震災以降、人々が助け合う姿が多く見られました。福島第一原発の事故により、1万3千人の方々が山形で避難生活を送っているそうです。全国ではそれ以上です。その方々が1日も早く日常の生活を送れるよう、粘り強く支援活動を続けて行けなくてはなりません。みなさん、となりの方と手を取り合ってください。そしてその手を高く挙げ、これからもいろいろな困難をみんなで乗り越えられるように力を合わせて頑張りましょう。」と歓迎のあいさつを行うと、会場は大きな拍手で包まれました。

 続けて、山形県生活協同組合連合会松本政裕会長が主催者あいさつとして「8月1日〜5日まで行われた、JA山形中央会主催の韓米FTA現地調査に県連からも2名の代表を派遣しました。韓米FTAを教訓に、消費者・商工業者・医療関係者などみなさんと力を合わせて、TPP参加阻止に向け取り組んでいきたいと思います。今年は国際協同組合年です。世界の抱える貧困、雇用など多くの課題克服に向け、協同組合がその力をふるに発揮し、最大限の原動力で日々一緒に活動しているみなさんと連帯し行動していきましょう。」と訴えました。

 次に、公務で欠席の山形県知事吉村美栄子氏に代わり、山形県危機管理くらし安心局長の斎藤稔氏、公務で欠席の山形県農業協同組合中央会会長長沢豊氏に代わり、農協中央会総務部長の後藤新一氏、労働者福祉協議会理事長大泉敏男氏の3名が来賓のあいさつを行いました。

 また、今年度50周年を迎えた生活クラブやまがた生活協同組合と、同じく60周年を迎えた東北労働金庫山形県本部が、発足からこれまでに至る活動報告を行いました。

 JAあまるめ特製のまごころお弁当の昼食とお土産交換会の後、第2部では、2012国際協同組合年後援事業である劇団わらび座のミュージカル「おもひでぽろぽろ」の紹介が行われました。紹介を行ったわらび座の菊池冴さんは「東北地方には今なお“結”という素晴らしい協同の精神が息づいています。この作品は、都会の女性が農村で人々との関わりの中で、次第に人間性を取り戻していく物語です。日本の素晴らしい伝統である“結”の心のよみがえり、心の活性化とともに、それぞれの街や村がさらに元気になることを祈っています。」と話しました。

 続けて、今大会のメイン企画2012国際協同組合年全国実行委員会の代表でもある経済評論家内橋克人氏が「協同組合がより良い社会を築くために」と題し、講演を行いました。

 「1999年秋、国連では21世紀は貧困(先進国の内なる貧困も含む)の無い時代にしなくてはいけないとミレニアム宣言を確認しました。しかし、2009年リーマンショックの翌年、市場原理至上主義が世界を席巻し続け、巨大な多国籍企業、ほんのひと握りの大金持ちだけが富み、誰もが幸せな世界ではなかった。

 2009年11月、日本協同組合連絡協議会(JJC)はICAの世界総会で、「行き過ぎた過剰な市場原理主義を訂正しなくてはならない」と、「決議文」を提案し採択されました。

 その決議文には、2015年までに1日5ドル以下で生活する者を半分にしよう、目標達成のため行き過ぎた市場原理主義を正そう、そして、経済を安定的に見直すための役割を協同組合が担おう、との3つの勇気ある提案を行いました。そして、2009年12月の国連総会において、アナン事務総長は「2012年をIYC(国際協同組合年)と定める」と気高い宣言を成し遂げたのです。

 よりよい社会を築くという、“よりよい社会”とは何か。より良い社会にするためには、具体的な道しるべを掲げなくてはならない。F(フーズ)食料主権、E(エナジー)エネルギー、C(ケア)介護、この中で人間は生きています。そこを“マネー”ではなく協同組合の力で、人間らしく生きることができる社会に変えていく。そのためには、協同組合間の協同が大きな力になるのです。

 日本では消費税増税法案が可決され、TPPにもあっという間に加盟するでしょう。撤回法案を成立させるのは至難の業で、わたいたちが望む“いつまでも住み続けられるまちづくり”に、現在の政治は向かっていません。

 しかし、季節がめぐり、春が来れば花が咲きます。その花は一本一本は摘み取ることができるでしょう、権力は一本一本は摘み取ることができるのです。しかし、春が来ることは誰にも止めることはできない。権力であっても、春が来ることは止めることはできません。

 今、私たちの社会に春が来ようとしている。協同組合の役割と使命をかみしめ、一歩ずつ、協同組合がやれることを成し遂げて行きましょう。住み続けることは生き続けることです。いつまでも生き続けるまちづくりをしていきましょう。

 内橋克人代表は、なぜ協同組合年が国連で決議されたのか、世界の経済や協同組合が果たす役割などを、静かに語りかけるように、そして力強く話されました。私たち、1つ1つの小さな協同組合が力を合わせることで、この困難に満ちた社会に春を呼ぶことができるのだと大きく確信した講演でした。

 大会アピール案を西置賜生協の四釜眞理子さんが読み上げて提案し、会場の大きな拍手で承認され、最後に、閉会のあいさつとして、菅井道也県連副会長が会場の参加者とともに、大会スローガンを読み上げ第43回山形県大会を終了しました。

 
 
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