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第45回山形県生協大会、孫崎享氏が記念講演

報道されない事実を知り、自分で考え発信する時代

 

 9月9日(火)、山形テルサを会場に第45回山形県生協大会が開催され、山形県内各地の会員より、786名の組合員が参加しました。

 オープニングは、山形大学学生サークル“四面楚歌”のみなさんの花笠踊りです。息の合った力強い、そして躍動感あふれる花笠踊りと、“ヤッショ マカショ 四面楚歌”の掛け声で、会場いっぱいの参加者を出迎えました。

 はじめに、山形県生活協同組合連合会の松本会長が主催者挨拶として「一人では出来ない事を実現するのが協同組合です。今、安倍内閣が推進しようとしている、平和憲法・消費税・TPP・介護保険の問題は、全て大企業の利益優先で、一人ひとりの国民が犠牲になるものです。そして、同じ協同組合の仲間JA全農までも株式会社化されようとしています。生協は平和とよりよき生活をスローガンに掲げてきましたが、それが今かつてない危機に直面しています。今こそ組合員一人ひとりが、主権者として声を上げて行く時です」と訴えました。

 続けて、山形県くらし安心局長白田洋一氏が吉村県知事の祝辞を代読、山形県農業協同組合中央会副会長黒井徳夫氏が「山形県生協連のみなさんとは、TPP阻止運動に連携して取り組んでいる。重要5項目は絶対に死守しなくてはならない。日本が誤った方向にいかないよう、今後とも協同した取り組みを強めたい」と述べた後、長澤会長の祝辞を代読、山形県労働者福祉協議会大泉敏男理事長が「地方創生の活性化は必要だが、本当の意味で地方が活性化する取り組みが大事です。協同組合の連携で支援事業に取り組んで行きましょう」と祝辞を述べられました。

 その後、会員報告として、県内3番目の医療生協として発足したやまがた保健生協20年の歩み、県内5番目の生協として発足した共立社天童生協30年の歩み、そして、庄内医療生協では50周年を記念して作ったDVDを上映しての報告が行われました。

 昼は、JAあまるめの特製「真心9マス弁当」を頂き、生協大会のおたのしみの1つでもあるお土産交換会は大勢の参加者で賑わいました。

 午後からは、第二部として、今大会のメイン企画「権力とメディアの裏側を読む 日本を疑う ニュースの論点」と題し、記念講演会が行われました。講師は、元外務省国際情報局長・防衛大学校教授の経歴を持つ孫崎享氏です。

 孫崎氏は、はじめに「日本の報道機関は事実を報道しなくなっており、私たちの耳には正しい情報が入らなくなってきている」と話し、2012年の衆議院選挙で自民党が大勝したが、その際、3%以上の経済成長を達成する、原子力に依存しなくともいい社会構造の確立を目指す、TPP交渉参加に反対する、との公約を掲げ、200人以上が当選した。しかし、消費税増税により国民の支出は減り、増税分は全て社会保障に使うといったが社会保障が充実した人は誰一人いない。また、当選後、TPP反対と言っている自民党議員は誰もいない。これは朝日新聞の嘘より大きい。なぜそれをマスコミは追及しないのか。

 日本人は「騙されていたい」と思っている。騙されないで、正しい事を言った時には、政権と違う事をいったことによってマイナスが出てくるという事をなんとなく判っている、本能的に地雷が何か判っているのだと話し、 “「だまさていた」といって平気でいられる国民なら、おそらく今後も何度でもだまされるだろう”という、伊丹万作著『戦争責任者の問題』の言葉を引用し、「今の日本は、またそういう時代に入ったのだ」と続けました。

 また、国の主権を侵すことをわかっていながら、国を潰す先頭に立っているのがメディアであるとして、昨年12月23日、天皇が80歳の誕生日に「戦後、連合国軍の占領下にあった日本は、平和と民主主義を、守るべき大切なものとして、日本国憲法を作り、様々な改革を行って、今日の日本を築きました。戦争で荒廃した国土を立て直し、かつ、改善していくために当時の我が国の人々の払った努力に対し、深い感謝の気持ちを抱いています。」と語った部分が、NHKの報道では削除されたことに触れ、「平和と民主主義を、守るべき大切なものとして、日本国憲法をつくった」といったことで、誰が困るのか。それは、憲法改悪をめざす安倍首相だ。いまやNHKは安倍政権の“お抱えメディア”と化す危険性さえあると指摘しました。

 国際ジャナリスト組織「国境なき記者団」による「世界の言論の自由」のランキングで日本は第59位。その理由として、原発の報道が正しくない、特定秘密保護法の採決を挙げました。そして、この秘密保護法に関しては、日本外国特派員協会会長が「報道の自由はもはや憲法に規定されている権利ではなく、政府高官が充分な配慮を示すべき案件に過ぎなくなっていることを示唆している」と特定秘密保護法を全面的に撤回するか大幅な改訂を勧告しているが、このことを新聞では報道しなかった。日本のメディアは一番重要なものから順番に報道するところではなくなった。日本の民主主義の度合いが、世界で59番目という事だと指摘しました。

 最後にみなさんに伝えたいことは、報道されている目の前の事実を疑い、報道されない事実をソーシャルネットワークなどで知り、そして一人ひとりが考え発信する時代になったということだと締めくくりました。

 難しい内容でしたが、ゆっくりと時にはユーモアマ交え、会場の参加者に話しかけながらのお話はとても判りやすく、講演終了後には、孫崎さんへ33通の質問が寄せられました。

 その後、共立社天童生協の久木香さんが大会アピール案を読み上げて提案し、会場の大きな拍手で承認されました。最後に、閉会の挨拶として、菅井県連副会長が会場の参加者とともに、大会スローガンを読み上げて確認し、第45回山形県生協大会を終了しました。

 
 
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