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2015年生協学校「協同組合の誕生、歴史、理念、今日的な課題」を開催
林薫平准教授が講演

 

 10月23日に山形ビッグウィングで山形県生協連主催の2015年生協学校「協同組合の誕生、歴史、理念、今日的な課題」が開催され、県内の会員生協から組合員と役職員57名が参加しました。講師は、福島大学准教授の林薫平先生です。

 林薫平先生は2007年から約6年間、生協総合研究所に勤務し、全国生協産直調査や『全国生協産直レポート』を編集・執筆した経歴を持ち、生協との関わりが極めて濃く、実務に精通した方です。

 はじめに、山形県生協連の松本政裕会長が開会の挨拶と講師の紹介を行い、早速講演に入りました。

 冒頭、林先生は「ロッチデールを学ぶ」として、19世紀の英国で産業革命の進展の陰で零落する労働者達が、ひとり1ポンドを拠出し「自給自足の国内植民地の建設」を目指す組合を結成したこと。先行する協同組合の経営・運営の失敗に学び、目的を貫徹するための原則を打ちたて、崇高な理想を高く掲げ、見事成功したことを解説しました。

 次に、「戦後日本の消費者運動、生協運動」に移り、主婦連合会の結成、不良マッチの追放運動にふれ、消費者に高い値段で粗悪なものを押し付けようとしている独占資本に対抗するために、戦後の消費者運動は大きな高揚を迎えたこと。更に、1973年の物不足・狂乱物価の中で、灯油が町から消え、鶴岡生協・川崎生協・主婦連合会の組合員が裁判に立ち上がったこと。60年代から70年代にかけての物不足、物価上昇、まがいもの、不良品、不公正取引、食の安全への不安、環境汚染など、時代ごとに様々な課題に消費者運動や生協運動が取り組んできたこと。そういう時代背景の下で、生協運動は自らの「事業実践」と組合員の学習活動の中から、食品安全行政、消費者行政、食料・農業・農村政策などへの政策要求を行ってきたことを強調しました。

 そして、今日的な生協運動の課題は、様々な生活の困難への対応、生活困窮者の包摂、地域社会への貢献(助け合い、見守り、まちづくり・・・)と広がってきていること。そして、これら課題は生協単独ではなく、行政や社協、NPO等との連携を求めていること。そして、協同組合が真に求めているのは、“平和で平等な社会”の実現であると指摘しました。

 最後に、「グローバルからローカルへ」と題して、国連の「国際年」(2010〜2015年)からみる資源、循環、家族農業、持続可能性への国際的な関心の高まりにふれ、これらをローカルにどう実践していくかが重要として、全国の生協が地域の農林漁業者と連携してつくってきたものの中に価値を再発見すべきとして、全国各地の実践例を紹介しました。

 講義の後、「大変理解しやすいお話でした。ロッチデールの精神を受け、今まで長い年月をかけて築き上げた生協運動、食をつなぎ人をつなぎ地域をつなぐ運動や土、水、里山、生物を守る運動、産直運動が、今後、TPPに参加した場合、どう変わっていくのでしょうか。」という質問が出され、TPPの推進で大事なものが壊されてしまうのではないかという不安が出されていました。

 最後に、菅井県連副会長が閉会のあいさつを述べ、参加者から感想文を提出して頂き、2015年生協学校を終了しました。

【感想文から(一部抜粋)】

  • 戦後の生協活動について知りました。大変分かりやすく説明して下さり、勉強になりました。
  • 林先生のお話の中で、生協が人々の困難な中で生まれ、新たな困難に直面するごとにその活動を広げていった組織であることをあらためて感じました。同時に、離島への宅配など助け合いの関係に基づく素晴らしい仕組みも、失ってしまうかも知れない危機に瀕していることも知ることができました。
  • 消費者が運動を起こす事で、より良い暮らしが実現されているので、これからもお互いに助け合いながら行政に強く訴えていかなければならないと思いました。
  • 先人の偉業を確認させていただきました。その上に立って、今日的な課題を考えると、色々と大変な事に気づかされました。直近のTPPについてはどうでしょうか。農業、環境、医療、ISD条項と沢山の問題が見えていますが、先ずは協同組合として地域の色々な人たちと手を組むことによって運動を強化していくことではないかと思います。聞いただけでは実りにはなりません。行動を起こす事が大切です。質疑応答が充実していました。
 
 
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