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消費者問題学習講演会を山形・鶴岡の2会場で開催

賢い消費者になろう!

〜阿南 久前消費者庁長官が講演〜

 

 消費者被害が深刻な社会問題となる中、消費者被害防止や高齢者の見守りのため、消費者教育の充実が大きな課題となっています。そこで山形県生協連では、2015年度の山形県消費者行政推進事業として、(1)消費者問題学習講演会、(2)地域での小学習会、(3)チラシやグッズを用いた啓発活動、の3つの消費者教育・啓発事業に取り組んでいます。

 今回、11月24日(火)山形ビックウイング、25日(水)東京第一ホテル鶴岡で、(1)の「消費者問題学習講演会」を行い、110名(山形65名、鶴岡45名)が参加しました。

山形会場 : 山形ビッグウィング2階交流ホール

 両日とも、「消費者市民社会をめざして」と題して、前消費者庁長官で消費者市民社会をつくる会理事長の阿南久さんによる講演を行いました。阿南さんは消費者庁長官以前は、日本生協連理事、全国消費者団体連絡会事務局長など、消費者運動の最前線で活動されてきた方です。

 まず消費者問題の概況について説明があり、ここ10年で消費生活相談が増加し2014年度で94万件にのぼったこと、なかでも高齢者の割合が突出しているそうです。またインターネットやスマホ、SNSの相談件数が増加し現代的課題となっていることも紹介されました。次に消費者行政の取り組みについて法律の制定や情報発信について事例が紹介されました。情報発信では、電化製品のリコール、乳幼児がボタン電池を誤飲しないようにすること、医薬品でないのに効能を謳う健康食品の誇大広告の件などが紹介され、どれも生活に身近な問題として興味深いものでした。また、継続的な課題として、食品ロスの削減や食品表示法の改正などの取り組みが出されていました。

 後半に入り、消費者運動や消費者政策の歴史について言及されました。森永ヒ素ミルク事件やカネミ油症事件、鶴岡の灯油裁判から最近の耐震偽装問題まで、さまざまな消費者問題が起きる中、消費者自身が団結し運動を起こすことで、法整備や政策につながってきたこと、その中心に生活協同組合や婦人団体があったことを指摘しました。また、2000年代に入ってからも食の安全や消費者被害が頻発する状況に、「消費者基本法」の改正や「消費者行政推進基本計画」が制定されました。これは、消費者行政が、それまでの産業振興としての消費者保護ではなく、「消費者の利益の擁護、消費者の権利の尊重」の観点から消費者・生活者の視点に立った行政に転換したことを意味するそうです。そして2012年に「消費者教育の推進に関する法律」が制定され、本格的に「消費者市民社会」の形成が重要であると位置づけられました。「消費者市民社会」とは、「個人が、消費者としての役割において、社会倫理問題、多様性、世界情勢、将来世代の状況等を考慮することによって、社会の発展と改善に積極的に参加する社会を意味しており、生活者や消費者が主役となる社会そのもの」です。

鶴岡会場 : 東京第一ホテル鶴岡 鳳凰の間

 その「消費者市民社会」をめざすうえで、各地の取組みが紹介され、そのうち兵庫の大学生協のパンフレットには、「モノを買うこと(消費の選択)は、企業に1票を投じる事」という表現があり、自分の消費行動が企業に影響を与え、社会を良くすることにつながる、という事が理解できました。そして「消費者の5つの責任」として、(1)批判的意識、(2)自己主張と行動、(3)社会的関心、(4)環境への自覚、(5)連帯、を意識して行動していこうと提起し講演を締めくくりました。その後、消費庁長官時代に取り組んだ「子どもを事故から守る」プロジェクトのテーマソング「おしえてねアブナイカモ」をDVDで上映し、阿南さん自身がステージで歌いながら、可愛い振り付けを披露し、喝采を浴びていました。

 今回の講演会では第二部として、山形県消費生活サポーターによる事例紹介を行いました。山形会場では、河北町の寸劇サークル「SKITかほく」(古澤直義さん代表)の皆さんから、「カニの送りつけ商法」について寸劇を演じていただきました。悪質業者と、河北町に住むある一人暮らしのおばあさんとの電話のやりとり、商品を届けに来た宅配業者とのやりとりが村山弁で面白く展開され、みんな大笑いでした。代引きであっても注文の覚えのない商品は宅配業者に引き取ってもらえることがわかりやすく紹介されていました。

【山形県消費生活サポーターさんによる事例紹介】

SKITかほくの皆さんの寸劇 大滝克己さんの詐欺防止のお話

 鶴岡会場では、大滝克己さんによる「高額特殊詐欺に遭わないために」というテーマでお話しいただきました。特に高齢者が孤独で話し相手もいない状況で被害に遭い易いということで、定年後の居場所づくりが大事、そのために趣味を生かしたコミュニティづくりをしようと訴えていました。

 
 
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