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第47回山形県生協大会に784人が参加

「言葉を読み解くことで、まやかしの向こうにあるものが見えてくる」

アーサー・ビナードさんの講演会

 

 9月6日(火)、山形テルサを会場に第47回山形県生協大会が開催され、県内各地の会員生協より784名が参加しました。

 初めに、菅井道也山形県生協連会長が主催者を代表し挨拶を行いました。続けて行われた来賓挨拶では、山形県危機管理監兼くらし安心局長の小林正弘氏が「日頃より、県生協連の皆様には県民の暮らしに関わる様々な活動に尽力いただき、また、災害時協定や高齢者の見守り協定など、組織力を活かした取り組みに感謝しています。山形県でも、医療体制の充実や災害に強い街づくり、そして健康長寿の社会づくりに取り組んでいます。今後もさらに地域の中でリーダーシップを発揮していただきたいと思います」との吉村美栄子知事のメッセージを代読しました。

 続けて、山形県農業協同組合中央会後藤雅喜参事が「来週から行われる秋の臨時国会では、TPPの承認案などが審議されるが、生産現場では不安が払拭されていない。また、農協法の改正などJAグループをとりまく環境の変化はあるが、今後も引き続き協同組合の一員としての使命を果たしていきたい」との長沢豊会長のメッセージを代読しました。

 最後に、山形県労働者福祉協議会の岡田新一理事長は「先の参議院選挙では改憲派が3分の2を占めた。今度の臨時国会の憲法審査会では憲法の改正について議論される。平和とくらしを守るためにいっしょに取り組んでまいりましょう」と訴えました。

 また、山形県消費生活団体連絡協議会の後藤とし子氏、東北労働金庫山形県本部の佐藤久志氏、日本生協連北海道・東北地連の井形貞祐氏が来賓として紹介されました。

秋田さんの東ティモール報告

 今大会の第一部では「ユニセフ」の活動紹介を行いました。一つ目として、生協とユニセフの関わりについて、寒河江生協の小林真公子さんが報告を行いました。二つ目は、東北の生協が指定募金を行っている、東ティモールについて、実際にスタディーツアーに参加した鶴岡生協の秋田恵さんが報告しました。秋田さんは「生協の指定募金は、東ティモールの母親と新生児の命を守る取り組みに使われています。この取り組みは始まったばかり。一人でも多くの人が東ティモールの事を知り、応援できるようにしていきたいと思います」と報告を締めくくりました。

 昼休み企画は、楽しみにしている方も多いJAあまるめの真心「9マス弁当」の昼食と、各地域生協のお薦め品「おみやげ交換会」でお目当ての商品を品定めして楽しみました。

 午後の第二部は、「泥沼はどこだ」と題し、詩人 アーサー・ビナードさんが講演を行いました。

 アーサーさんは、司会者が“完璧なバイリンガル”と紹介したことを受け、「完璧なバイリンガルにはなれない。なぜなら、たくさんの先人が創った言葉が自分より強いから。自分は2つの言語を行き来しながら泳いでいるのだ」と話しました。また、日本語との出会いについて、「大学4年生の時に初めて日本語に出会った。英語のアルファベットは26文字しかないのに、日本語は漢字・ひらがな・カタカナの3種類の文字があり1万以上の発音がある。なぜそんなに音をあらわす言葉が必要なのか、自分に理解できない何かがあるのだろうと思い日本語のクラスに入った。そこで、日本語と英語を行き来するだけでこんなに違うのかと気づいた。

講演するアーサー・ビナードさん

 「言葉と格闘すると見えてくるものがある」と話した後、「石」という文字をキーワードにTPPを読み解きました。ご自身の書かれた絵本なども紹介しながら、「言葉は放っておくと空虚なものになる。言葉を見つめるか、無かったことにするか。見つめるために“石(いし・せき・こく)”という言葉がある。そして、読み解くことでまやかしの向こうにあるものが見えてくる」と、言葉を見つめることの大切さを訴えました。

 また、言葉に関わっていると時々厭なものに出会うときもあるとして、5月27日にオバマ大統領が広島を訪れた際に行ったヒロシマ演説の同時通訳を引き受けたことに触れ、「オバマは言った。“71年前の雲一つない青空から死神が降りてきた。そして、世界が変わった”原爆は落とさなければ落ちてこない。ヒロシマ演説は、主語が全て自然現象で、あり得ない表現だった。大統領ならではの発言は一つもなく、ヒロシマを訪れて感じたことは何も話さなかった。全てはハリウッドのセット。そして、たった7分で見学した原爆資料館に“核のフットボール”(核攻撃に許可を出せるスイッチが入った鞄)を持ち込んでいる。」「しかし、先ごろオバマは核の先制不使用を検討するとした。そのことに、日本の安倍首相は反対した。日本は、ヒロシマ・ナガサキを持った国であるにも拘らず、核廃絶に向けた一歩を踏み出そうとした時に、それを止めた日本が一番のならず者国家である。」

 「なぜ、詩人が政治の話をするのか。言葉を読み解くと、矛盾が幾重にも重なっていることに気付く。それを解きほぐすと本当の意味が見えてくる。政治は愚かなのではなく長期的、計画的に我々の暮らしを吸い込むブラックホールのような泥沼を作っている。大日本帝国も沢山の泥沼を作った。泥沼は遠くにあって想うものではなく、直ぐ近くにある。自分たちも泥沼に吸い込まれないように言葉を疑い、言葉でたたかう覚悟を持たなくてはいけない」と話、最後に、『もし戦争になるのなら』というベンジャミン・マッサーの詩を読み上げ、講演を終了しました。会場からは称賛の大きな拍手が送られました。

 最後に、「政治の言葉にごまかされず 人間らしく豊かに生きられる社会を築こう」との生協大会のアピールを満場の拍手で採択し、大会を終了しました。

 
 
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